東北初、Jリーグ×WEリーグの同日開催ホームゲーム。
ベガルタとマイナビの勝利が、杜の都を熱くする

 仙台が最も輝く新緑の季節。ベガルタ仙台とマイナビ仙台レディースは、5月3日にホーム・ユアテックスタジアム仙台でホームゲームを開催する。ベガルタが14時、マイナビは19時キックオフと、同日に同会場で両チームが公式戦を行うのは今回が初めてとなる。宮城のサッカーファンには、ぜひそれぞれチームが持つ魅力をたっぷりと堪能して欲しい。
 2018年にチームの前身である「マイナビベガルタ仙台レディース」に加入し、ゴールドのユニフォームを着た経験のあるDF佐藤楓選手は「ベガルタ仙台と同じ日に同じ会場で試合をするのは初めてで、とても嬉しい。ベガルタの試合から引き続き私たちの試合も見てくれる方も多くいると思うので、両方とも勝利して仙台を盛り上げたい」と意気込む。今季は右サイドバックやアンカー、そしてセンターバックと様々なポジションで活躍し、常にチームを支えている佐藤選手。「この連戦ではみんなの力が必要。勝つためにコンディションを整え、攻守に渡ってゴール前ですべきことを徹底したい」と中3日で続く3連戦へ仲間と力を合わせて挑む。

 直近2試合、マイナビは浦和、I神戸という優勝争いを演じるチームに敗戦。苦しい戦いを強いられている。「まだまだ戦えるチームにはなり切れていない。勝負強さは足りないと感じる。失点も多いし、シュートまで行けているシーンも少ない」とMF中島依美選手は上位との力の差を認めている。「ゴール前では体を張ること。相手には絶対やらせないこと。もっと1点の重みを感じなければいけない」と中島選手自らが練習から強い気持ちを示している。連戦で準備期間は少ないが、だからこそできることへ集中し、自信を取り戻したい。

 対戦相手のAC長野パルセイロ・レディースは現在10位。アウェーで対戦した第2節では、矢形海優選手、スラジャナ・ブラトヴィッチ選手のゴールで2-1と勝利を挙げた。DF奥川千沙選手、MF成田恵理選手、GK福田まい選手、MF福田ゆい選手と、昨年まで共に戦った仲間たちも多く在籍するAC長野。再会の時を楽しみにしつつ、マイナビはこの一戦で勝利をつかみ、浮上のきっかけにしよう。ホーム・ユアスタで選手たちに大きな後押しを。マイナビブルーに加えて、ゴールドのサポーターが多く集い、力強く後押ししてくれることを願っている。