サイドの攻防を制して勝利をつかめ！
ホームの応援を力に、4位浮上へ
須藤茂光監督就任後のマイナビ仙台レディースは1勝2分と着実に勝ち点を積み重ねている。前節の新潟L戦では「背後を狙った動きなどでチャンスは作れた。その精度を上げていけば勝利は近づいてくる」と話す指揮官。トレーニングでは基本を大切に、パスの精度、1つ1つのプレーの質を高めることに取り組んでいる。
今節は6位のサンフレッチェ広島レジーナをユアスタに迎える。アウェーで対戦した第11節では、前半3分MF中島依美選手のヘディングゴールで幸先よく先制したが、セットプレーで追いつかれると、サイドを突破され1-2と逆転負けを喫した。ホームで同じことは繰り返したくない。「残り3試合の内、2試合はホームで試合ができる。全て勝利して必ず4位に上がりたい」と意気込むのはFW矢形海優選手だ。「S広島Rは、サイドから選手がどんどん駆け上がってくる良いチーム。そこは警戒しながら、自分の特長を生かして得点に絡むプレーをしたい」と勝利を誓う。矢形選手得意のドリブル突破や中に切れ込んで放つシュートで、相手を押し込んでいきたい。
前節、引き分けとなった新潟L戦で悔し涙を流したFW松窪真心選手も自分の課題に向き合い、心新たに試合へ向かう。「今はゴールを取るということにフォーカスし過ぎているかもしれない。もっと楽しみながらプレーすれば周りを見る余裕も生まれると思う。決定力を上げるための心の余裕を持ちたい」と現状を分析する。試合を重ねる毎に、相手DFからのマークも強さを増してきた。「その厳しさが当たり前になって、その上で結果を残さないと上には行けない。それだけ注意しなければいけない選手だと思ってもらえるのはありがたいです。逆にやってやろうという気持ちになる」と、若きストライカーはどんなプレッシャーもエネルギーに変えていくつもりだ。
WEリーグは早くも残り3試合となった。昨季を上回る4位でシーズンを終えたいマイナビ仙台レディースにとって、順位の近いチームとの対戦が続く“ラスト3試合”は勝利が必須。S広島R戦では「チアフェス」が開催され、宮城・東北のチアリーダーたちも駆けつけて声援を送ってくれる。大きな後押しを力にして、サポーターに歓喜を届けよう。