vol.06

　「GKが守り切って、味方がゴールを取ることができれば負けない」。不動の守護神・松本真未子は「私の仕事は失点0に抑えること。GKというポジションの魅力であり、サッカーの醍醐味」と胸を張る。前節のEL埼玉戦では無失点に抑えて連敗を止め、勝ち点3をつかみ取った。後期初めての勝利を挙げたが、切り替え、予測、球際と、まだまだ足りないことも良く分かっている。「攻守ともに、ゴール前でのプレー強度をもう一段階上げなければいけない」。練習では仲間とこまめに意見を交わしながら、松本は率先して個人のレベルアップに取り組んでいる。

　今節の対戦は下部組織から育ててもらった古巣の浦和。「（浦和は）首位を走る強いチーム。勝てば大きな自信になる。マイナビに移籍してから一度も勝っていないので、意地でも勝ちたいという気持ちがある」。前回対戦では悔しい敗戦に涙を飲んだ。今節こそ、泣き顔ではなく笑顔が見たい。守り切って浦和に勝つ「私たちの真未子」が見たい。