監督記者会見COACH INTERVIEW

―総括。

 退場者を出して苦しい展開でしたが、最後まで戦った選手の頑張りを評価したい。退場者が出たから勝てなかったということではなく、数的同数の時に2失点。1対1で相手に上回られた、そういう部分で後手後手に回った印象があります。高い位置からプレッシャーをかけようということで、ある程度意図したプレーは出せましたが、その中での2失点。課題も多いのかなと感じました。相手のゴールに近づいたようでシュートまで行けていない。相手のペナルティーエリアに入り、ゴールを目指す上でもう一工夫ないとゴールは手に入らない。ただ人数が少なくなってからの30分以上、全員が勝利を求めて戦った。これが次につながるところですし、この負けを次の勝ちにつなげるためにしっかりと1週間鍛え上げて試合に臨んでいきます。

―1点を追う中で退場者が出たが、どのような指示を送りましたか。

攻撃的な選手を残しかった。どこかを削らなければいけなかったので、FWにいた宮澤（ひなた）をボランチにしました。守備は４枚＋４枚のブロックで守りたい。攻撃はそこから人数をかけて攻めていきたい。カウンターがベースになりますが、そこは選手が理解し、しっかり取り組んでくれたと思います。

―2失点とも低めの位置でボールロストしてしまいました。後ろからのビルドアップについてはどう見ていますか。

1点目は内側にボールを探しながらつつかれてしまった。2点目も単純なCBのミスパス。起きてはいけないミスだし、これは無くしていかなければいけない。ただ、ボールをしっかり動かす、相手を動かすということは、ゴールを取るためにチームとして必要な要素だと思っているので省くところではない。そういうこだわりはしっかりと持って進めていきたいと思っています。

―中断明けで3連敗。連敗を止めるためには必要となってくることはどういうことですか。

毎回課題が違う。I神戸戦はしっかりと戦えたが技術、戦術的な部分の課題。S広島R戦はメンタル面で課題を感じた。今日は両方改善しながら来たが、結果につながらなかった。少しずつではあるがいい方向に来ています。大事なのは失点しないこと。ゴールを奪うこと。サッカーの一番大事な部分を突き詰めて、それぞれの選手の特長を生かしながらチームをいい方向に導いていけたらと思います。

―プロ初ゴールとなった松窪選手への評価をお願いします。

松窪は見ての通り、アグレッシブなプレーで、突破力もあるし、一番ゴールに近づけている選手だと思います。いつかゴールが決まると思っていましたが、ああいう形で来たというのは彼女の継続した取り組みの賜物。彼女のプレーを考えれば、これからももっと点を取れる選手だと思います。彼女だけではなく、そこに何人連動できるか、何人絡めるか、どういう形でゴールに向かえるかが大事な部分なので、もっと全員がゴールへの意識を高めなければいけないと思っています。

 

 

MF 10中島依美選手

―今日の試合を振り返ってください。

結果的には負けてしまいましたが、試合もまだ続く中、下を向かずにやり続けるしかないなと思います。

―得点シーンは中島選手がGKまで寄せたことで、ゴールが生まれました。

負けている状況でしたし、まずは１点を取るということを後半の入りから全員で共有していました。相手GKのボールをカットできた。自分で打とうかとも迷ったのですが、（松窪）真心が見えて、真心が打った方が確実だと思いました。結果的にゴールが決まったので良かったです。それ以外でも、前半もチャンスはあったので、そこでチームとして決め切れる力を持たないと、こういう相手には勝てないのかなと思いました。

―チームとしても前から追う守備をしています。ピッチ内での手応えはいかがですか。

前から追ってもらうとスイッチが入り、後ろも狙いやすくなります。守備に関して、前から行くところとセットするところは、よくできていたのではないかと思います。

―市瀬選手が退場し、10人になってからの戦いはどうでしたか。

1人少ない状況ですが、1人が一度二度相手を追うことは当たり前です。10人になってから、しっかり中を閉めながら、相手の攻撃を外回りにさせることはできていました。10人になってより一層チームとして、危機感を持ってやれたのかなと思います。

―中断明けは結果がついてきていないですが、次節に向けての意気込みをお願いします。

リーグが再開して、チームとしては勝ちが欲しい状況の中、勝てていない。ここで下を向いても意味はない。試合は続いていくので、次に向けて良い準備を続けていきたいと思います。

 

FW14 松窪真心選手

―今日の試合を振り返ってください。

前半に2点、自分の中で決めるべきシーンがありました。それを決められなかったところが、チームとしても個人としても反省点だと思います。

―後半に初得点が生まれました。あのシーンを振り返ってください。

前半ゴールを決められなかったので、後半は決めようという気持ちでした。あのシーンは（中島）依美さんが頑張ってくれて、“ごっつあんゴール”じゃないですが、依美さんが決めさせてくれたゴールでした。

―シュートシーンは落ち着いていましたか。

相手がスライディングしているのが見えたので、ワンタッチで打つべきか迷ったのですが、自分の意志に従って、思い切り打ったら冷静に決めることができました。一安心できました。

―得点を決め続けていくために必要なことはどのようなことですか。

ファーストタッチはもっと意識して取り組まなければいけないです。今日は雨でしたし、天然芝でプレーできる機会も少ないけれど、日頃の練習からファーストタッチにこだわることで、どんな時でもシュートを自分の形にしやすくなると思います。