マイナビは主導権を持ってアグレッシブにゴールを目指す。
開幕戦のユアスタで一番輝くのは誰だ!

 2季目のWEリーグ開幕へ、松田岳夫監督は厳しく選手たちを鍛え上げてきた。「カップ戦ではいろいろなことを試し、可能性を感じた。去年はボールを動かすことにこだわってきたが、今季はもっとアグレッシブに、あるいはシンプルにゴールを意識した攻撃をしていく」。昨季ゴールを量産した選手たちが退団。しかし長身FWスラジャナ・ブラトヴィッチ選手選手や後藤三知選手、MF中島依美選手と、代表経験も豊富で頼れる新加入選手が存在感を示している。「アグレッシブさを加えるとクロスも多くなっていくと思うし、セットプレーは良いキッカーも加入した。そういうところからもゴールも増やしていきたい」と、選手の強みを生かして様々な形から得点増産を目指す。

 10月9日のなでしこジャパンの国際親善試合ニュージーランド戦では、パスの連携からFW宮澤ひなた選手が左足で鮮やかなゴールを決めた。「個人としては結果も欲しかったので、得点を決めることができて良かった」と充実の表情を見せる。今度はリーグ戦でその力を示す番だ。「持ち味のスピードで相手に勝ちたいし、自分のワンプレーで会場を沸かせたい。強引にでもゴールを目指していく。とにかく楽しい開幕戦にしたい」と開幕戦でヒロイン候補に名乗りを上げる。

 今日の対戦相手のEL埼玉とはWEリーグカップ第4節で対戦し、3-3の打ち合いとなった。今季就任した田邊友恵監督は育成年代での指導経験が豊富。若き才能を見出し、その能力を最大限に引き出すことに長けている。その相手に対し「開幕戦は最初から攻めていく。EL埼玉はスピードがあるチーム。彼女たちの武器であるカウンターを受けないように、自分たちが主導権を持ってゴールを目指す」と松田監督。両監督の駆け引き、そして“青援”を背負って躍動する選手たちから、ひと時も目が離せない90分となりそうだ。