マッチデープレス vol.10

試合のみどころ Today's Highlights

戦う姿勢を取り戻す一戦。
攻撃を加速し後期のヒロインとなるのは誰か?

 前節、アウェーでのちふれASエルフェン埼玉は0-4の完敗。前半はチームとして準備していたことが出せず、失点を重ねてしまった。「前後半で全く違うチームとなってしまった」と須永純監督は4失点を喫した前半45分の戦いを悔やむ。後半にはDFがより前進し、積極的にウイングバックを押し出した。相手のボールの出どころを抑えることで、ペースを握り返したが反撃には届かなかった。屈辱的な大量失点から立て直すべく「ホームでは腰が引け戦いになってはいけない」と須永監督は選手たちに力強く呼びかける。遠藤ゆめ選手も「戦う姿勢をもう一度取り戻す」と強く意気込む。

 今節の対戦相手は現在2位の日テレ・東京ヴェルディベレーザ。前節はノジマステラ神奈川相模原に試合終了間際に追いつかれて2-2のドローとなったが、首位のINAC神戸レオネッサに勝ち点1で迫り、松田岳夫監督指揮の下、今季も優勝を狙う。難しい戦いになることは間違いないが、第12節・S広島R戦で示したハードワークと連動した守備を示したい。後期再開のこの一戦では、強風の難しいコンディションの中、相手に危険な場面を作らせなかった。高い集中力と、新戦力の躍動も光った。後期からチームの一員となった運動量豊富なボランチ・江崎世来選手がピッチにあらゆるところに顔を出しピンチを救った。前期とは違った顔を見せるべく、けがからの復活を遂げたエースの廣澤真穂選手やコンディションを上げてきた高平美憂選手ら、前期の対戦には出場していない選手たちも、それぞれの武器でゲームを変えていくことが求められる。マイナビ仙台レディースとして、やられたままでは終われない。

 ユアテックスタジアム仙台改修工事のため、後期のホームゲームは石巻市で開催される。第12節・S広島R戦のセイホクパーク石巻には、1,500人を超えるサポーターが集まった。地元の方々やサッカー少年少女も見守る中、熱い試合が繰り広げられた。今節もホームの大きな力を味方に、全員で最後まで戦い、勝利を引き寄せよう。