マッチデープレス vol.09

8 MF 大西 若菜 ONISHI Wakana

　ドリブルでスタンドを沸かせるルーキーが正式加入し、プロとしての一歩を踏み出す。昨年10月に特別指定選手としてマイナビ仙台レディースの一員となったMF大西若菜選手だ。第4節・大宮V戦でWEリーグデビューを果たすと、前期は2ゴールの活躍で勝利に貢献した。「早くマイナビ仙台レディースが私を引き受けてくれたという感謝の気持ちは忘れない。新しくプロという立場でプレーするので、感謝をピッチの上で表現できるようにがんばりたい」と後期の試合に臨む。

　新加入会見では自らの強みを丁寧にプレゼンした。「攻撃でドリブル突破をすること。2つ目は、狭い局面でテクニックを発揮すること。もう1つは守備でハイプレスをかけ、前線でボールを奪うこと」。3つの強みを十分に発揮するため、時間をかけて仲間との連携も深めている。

　けが人が多かった前期、チームの救世主となった大西選手だが、後期は厳しい先発争いの中で自分を磨いていく。「競争が激しくなっているので、もっとやらなければいけないという思いがある。でもその競争が強ければ強いほど、チームは団結していくと思う」。求められる役割も理解している。「目標は得点の量産。そして任されたポジションで役割を果たすこと。武器であるドリブルで、チームにたくさんチャンスメークができればいい」。

　「再開の相手はS広島R。強い相手ですが、そんなことは気にせずマイナビのサッカーができるようにがんばりたい」。金髪をなびかせ、大西若菜がピッチで誰より輝くシーズン後半戦がいよいよ始まる。