「すべては自分次第」と須永純監督は強調する。前節のアルビレックス新潟レディース戦では、序盤に高い位置からボールを奪い、積極的にボールを動かしてシュートまで持ち込んだ。良い入りで「マイナビ仙台レディースのゲームになる」と予感させた試合だった。しかし勝負はそう甘くはない。新潟Lはじっくりと耐え、自分たちの時間を待っていた。前半34分、マイナビはコーナーキックから失点を喫すると、直後に自分たちのミスからカウンターで追加点を与えてしまった。「自分たちで崩壊してしまった、もったいない試合」と指揮官は悔やむ。しかし同じ轍は踏まない。「簡単なミスをなくすこと。得点機をゴールにつなげること。ゴールがなくても焦れずに良いプレーを続けること」。逆転で今季初勝利をつかんだ第7節・EL埼玉戦でできていたことをもう一度取り戻したい。
今節の対戦相手は勝ち点6で10位のノジマステラ神奈川相模原。WEリーグクラシエカップでも今季すでに2度対戦し、いずれも0-1で敗れている。前節のEL埼玉戦では平田ひかり選手にWEリーグ初ゴール、南野亜里沙選手に今季初ゴールが生まれ2-2のドロー。昨季以上に縦への推進力、カウンターの鋭さが増しているN相模原に対して、攻撃時のリスク管理を徹底し、勝ち点3をもぎ取りたい。最前線で戦う石坂咲樹選手は「ピッチで気持ちを見せること。最後まで走る、球際で戦うなど勝利への気持ちをもっと見せなければいけない」と強い思いで挑む。
この11月にリーグ開幕時のけが人が順調に回復し、戦列に復帰を果たしていることは好材料だ。守備職人の西野朱音選手は前節、復帰後初のフル出場。エース廣澤真穂選手も2試合連続で45分プレーするなど徐々にコンディションを上げ、完全復活間近だ。そして、N相模原戦はマイナビ仙台レディースにとって、年内最後のホームゲームとなる。ホーム・ユアテックスタジアム仙台は12月半ばから大規模な芝の張替え工事が始まるため、この試合を終えるとユアスタでの彼女たちを見られるのは来シーズンとなる。90分間、勝利への執念をピッチに注ぎ、最後には泉中央の空に歓声を響かせよう。