練習は嘘をつかない。そう信じる遠藤ゆめ選手が出場時間を伸ばし始めている。「自分で仕掛けてゴールまでいくということが少なかった中で、練習でそういう形が少しずつ出てきて、試合でも前への推進力がついてきたという感覚があります。疲れている中で、スピードを変えて前に出ていくというシーンは増やせるようになってきたので、徐々に練習の成果は出ているのかなと思います」。仙台の左サイドは強み。積極的に仕掛けることで、未勝利という閉塞感を打ち破っていきたい。
守備面の課題と向き合い、じっくりと居残り練習に取り組む。「守備で戻る回数が増えました。そこがしっかりできないと試合に絡むことはできない。しかし、守備の強度を上げていった時に、余力がなくなって攻撃の割合が少なくなってしまった」。攻撃で自分らしさを発揮するためには、体力の向上も欠かせない。「息が上がっていたとしても一歩前に出る。走るフォームを見直したり、練習後に走ることでプレーの強度が高くなってきたと思います」。試合の中では、体が強い相手と対峙しても果敢に仕掛けていく。タイミングと予測で相手を上回りたい。「試合に長い時間出て少しは良くなっていると思いますが、一喜一憂せず続けていくことが大事。まずは自分がやってきたことを120%の全力でやる。そこで結果がついてきたら、応援してくれる皆さんと喜び合えると思います。自分ができることを全力でやっていきたい」。守備でも攻撃でもユアスタを沸かせる。成長と勝利を追い求める遠藤ゆめの決意は揺らがない。