マッチデープレス vol.01

10 MF 中島依美 NAKAJIMA Emi

　今シーズンも「背番号10」中島依美選手はピッチの中央で、どん欲に結果を追い求める。「開幕戦は大事になるし、これまでとは違うマイナビ仙台レディースを見せられたらいい。チームとして良い方向に向かっていると思います。昨シーズンの結果を見ると、悔しい気持ちもありましたが、順位も結果も厳しく言えば妥当でした」。ふがいない思いを抱えた昨シーズンから、チームは再び立ち上がった。プレシーズンには戦術理解を深め、実践を通じて徐々に手ごたえも感じることができた。「チームがやるべきことを共有できています。練習でも練習試合でも良い現象が出ているし、修正もできています。チームとして積み上げができている実感があります」。

　個性豊かな選手が並ぶ中盤では、それぞれが武器を生かし合い、高め合う。「中盤の選手が流動的に動くシーンをもっと増やしてもいいのかな。チームにはボランチも、1つ前のオフェンシブなポジションもできる選手が揃っているので、状況に応じて立ち位置を取り、プレーできると思います。相手を見て、ボールをしっかり動かしてやっていけたらいい」。誰がどこに入ってもスムーズにボールを前進させることができる。それは今シーズンのマイナビの強みともなっていく。

　「結果にこだわって、一戦一戦を勝利で終わるということにフォーカスしていきたい。昨シーズンより良い順位というのは絶対条件です」。悔しい思いはこれまで十分味わった。笑顔で勝利を積み重ねるために、中島依美がピッチを縦横無尽に駆けまわる新しいシーズンが幕を開けた。