マッチデープレス vol.11

4 DF 高平 美憂 TAKAHIRA Miyu

　今シーズン、全試合で先発出場。左サイドバックにはいつも安心・安定の高平美憂選手がいた。高平選手が今季掲げた目標は、「個人のレベルアップ」。それがチームの成長につながると信じて努力を重ねてきた。「サイドバックとしてのプレーで、自分の特長であるアグレッシブなサッカーをより出すことができるようになりました。シーズン中、後ろで我慢する時間が長くなった時期はありましたが、最近は自分らしくプレーできています」。クロス数は常にリーグの上位。攻撃的な姿勢から第14節・S広島R戦では待望の今季初ゴールが生まれ、前節のC大阪戦では逆転勝利につながる大きな同点ゴール、決勝点のアシストをマークした。

　チーム体制の変化と共に、求められることも変化する。「葛藤はたくさんありましたが、結局やるのは自分。自分自身がどうあるかが大事だと思っていたので、ブレずにやってこられました。上手くいかないことの方が多かったですが、その中で自分と向き合う時間を過ごせたことが良かった」。簡単ではない戦いの中で、高平選手はたのもしく前進してきた。

　「上位の3チームと比べ、今の私たちの現状はとても低い位置にいるし、それを一人一人が受け止めなければいけない」。勝利への執念は人一倍強い。「勝てそうな試合を引き分けてきた。最後は勝つという気持ちをみんなで表現しなければいけないし、少しでも勝ち点を取って、来季へつなげていかなければいけない。見てくれる方々にとって、良かったと思ってもらえるような試合をしたい」。今季最終戦も高平美憂は思いをプレーに込めて、サポーターの心まで届ける。