前節の大宮V戦で連敗を止めたマイナビ仙台レディース。後期では初めてのクリーンシートに須永純監督も「チーム全体で守備の規律を持ってやれた成果」と評価する。大宮V戦では前半に好機を多く作ることができた。仕留めきれなかったことは課題だが、勝ち点1を獲得しチームは確かに一歩前に進んでいる。新たな体制で進む中、「マイナビ仙台はお互いの良さを出そうとしている選手が多い。互いの長所を調和させ、それぞれの良さが出るようにしてあげたい」と須永監督も試行錯誤する。「みんなが努力している成果を結果として表したい。良い内容は大事だけれど、結果を自信につなげてあげたい」と選手を信じ、チームを導いている。
チームとして取り組むビルドアップには選手たちも手応えを感じつつある。「ビルドアップは上位相手にもやれると思っています。アンカーの位置でプレーしていて、周りの選手とつながることを意識しています」と隅田凜選手。持ち味を生かしながらプレーで攻撃の芽を摘み、ボールを前進させることへ力を注ぐ。「内容、積み上げてきたことは出てきているので自信を持って続けていきたいです。残り試合はどれだけ情熱を込めて戦えるか。そこを一番に考えたい」と勝利への思いをピッチに注いでいる。
対戦相手の勝ち点差2で8位の千葉L。前回アウェーでの対戦では0-1で敗れている。「千葉Lはよく走るし、組織で戦えるチーム。守備も前からプレッシャーをしっかりかけてくる。DFラインだけではなく、中盤の選手ともコミュニケーションを取りながら、チームとして守っていきたい」と國武愛美選手は意気込む。「自分たちが点を取ることができたら、良い流れで試合を優位に運ぶことができる」と強くゴールを意識する。
3連戦の3試合目、ゴールデンウィークの締めくくりでもある今節。ユアテックスタジアム仙台では、子どもの仕事体験「キッズインターンシップ」が開催される。サッカーにまつわる様々な仕事を体験する子どもたちに、ピッチで躍動する姿、プロサッカー選手の輝く表情を見せて欲しい。