マッチデープレス vol.02

試合のみどころ Today's Highlights

若い力が台頭するユアスタ。
ホームの大声援に応えるゴールを!

 「ウォーミングアップの時から応援の声、拍手、最高の雰囲気でした」(國武愛美選手)「スタンドを見て、大勢お客さんが入っていることを感じていました。プレーに対する反応も良くて、一生懸命に応援してくれている気持ちが伝わりました」(佐々木美和選手)
 ホーム開幕戦INAC神戸レオネッサ戦の入場者数は、マイナビ仙台レディースホームゲームで過去最多となる「5306人」。これは第3節までを終えて、今季のWEリーグ全会場で最多となる人数だ。マイナビブルーの旗が揺れ、ぎっしりと埋まったゴール裏は圧巻の光景だった。I神戸相手に勝利をつかむことはできなかったが、「このままでは終われない」と選手の心に闘志が宿った。

 すでに来日初ゴールを決めているカーラバウティスタ選手を中心に、多くの外国籍選手加入が話題となったマイナビ仙台レディースだが、WEリーグカップ以降、「若い力の台頭」も目立っている。マイナビ仙台ユース3年生のドリブラー遠藤ゆめ選手やユース出身の石坂咲樹選手、JFAアカデミー福島在籍中の吉岡心選手など特別指定選手も公式戦デビューを果たし持ち味を発揮している。下部組織出身者の抜擢にユースの小川翔平監督は「アカデミーからトップに人材を輩出し、彼女たちが試合で活躍している。これが僕たちの目指していた姿」と胸を張る。「チームの中でも力のある選手」と須藤茂光監督の評価も高い彼女たちが、チーム全体の力を引き上げていく。
 今節の対戦相手の日テレ・東京ヴェルディベレーザは開幕から勝利を重ね、勢いに乗っている。今季は、昨季途中までマイナビ仙台レディースの指揮を執った松田岳夫監督が、若き実力者が揃う東京NBを“戦う集団”へと鍛え上げている。オフには植木理子選手や小林里歌子選手が海外移籍を選んだが、次々にニューヒロインが現れるのも「名門・ベレーザ」ならでは。WEリーグカップでは思うような戦いができなかったものの、リーグ戦では多様なゴールが生まれている。「誰かが突出してゴールを奪うだけではなくて、色々な形で様々な選手がゴールを奪う」という松田監督の言葉通り、どこからでもシュートが決まる可能性がある。昨季大ブレイクした藤野あおば選手や千葉L戦で2ゴールを決めた山本柚月選手ら、警戒すべき選手は多い。

 マイナビ仙台の原衣吹選手にとっては、アカデミー時代から長く育ててもらった東京NB。大けがから復活し、開幕から右サイドバックで躍動する“今の自分”で勝負する。「ベレーザに対しては、できることを常に100%でやらなければいけない。簡単に勝てる相手ではない」。仲間と力を合わせ、元気にサッカーができる喜びを思い切りぶつけていくつもりだ。勝てば今後の戦いに弾みがつく「TOP3」との対戦。全ての力を一つに、青きサポーターを歓喜に導くゴールを、勝ち点3をもぎ取れ!